Tech With

プログラミング教材の選び方|種類ごとの比較とおすすめを解説

エドテック

この記事のポイント

プログラミング教材はコードの考え方を学ぶ学習用コンテンツで、アンプラグド型やビジュアル型、ロボット型、テキスト型に分かれます。対象年齢や目的、料金、サポートを比較して選ぶことが重要で、目的別に無料のScratchやProgateなどが活用されています。

プログラミング教材の選び方|種類ごとの比較とおすすめを解説

「プログラミング教材を選びたいものの、種類が多くてどれが自分や子どもに合うのか分からない。無料と有料の違いや、続けられるかどうかも判断できない」

こうした疑問に答えます。

本記事の内容

  • プログラミング教材の意味と重視される背景
  • 種類ごとの特徴と目的別のおすすめ教材
  • 失敗を避ける比較の軸と選び方

プログラミング教材とは、コードの書き方や考え方を学ぶための学習用コンテンツで、種類ごとの特性を理解すれば目的に合った選定ができます。

比較の軸と対象別の違いを押さえれば、教材選びに迷わなくなります。最後まで読み進め、教育や学び直しに役立ててください。

プログラミング教材とは

プログラミング教材とは、プログラミングの考え方やコードの書き方を学ぶための学習用コンテンツや道具を指し、ict活用教育に欠かせない要素です。パソコンやタブレットで動くソフトから、パソコンを使わないカード型の教材、ロボットのような実物の教具まで幅広く含まれます。

プログラミング教材の意味と役割

プログラミング教材の役割は、意図した動きを実現する手順を論理的に組み立てる力を育てることにあります。文部科学省はこの力をプログラミング的思考と呼び、目的の達成に向けて記号や動きの組み合わせを考え、改善していく思考として位置づけています。

単にコードを覚えるための道具ではない点が特徴です。たとえばキャラクターを動かす教材では、命令の順序を試しながら直す過程で、筋道を立てて考える習慣が身につきます。教育vrのように、こうした思考は教科の学習や日常の問題解決にも生きるため、幅広い層に向けて多様な教材が用意されています。

教育現場で重視される背景

プログラミング教材が重視される背景には、教育制度の変化があります。プログラミング教育小学校で2020年度、中学校では2021年度、高校では2022年度から順にプログラミング教育が必修となり、高校では情報1という科目で全生徒が学ぶようになりました。

社会的な要因も後押ししています。経済産業省の調査では、2030年に最大で79万人ものIT人材が不足すると見込まれており、早い段階からの学びが求められています。学校だけでなく家庭や企業研修でも、目的に合った教材への関心が高まっています。

学ぶ対象による違い

プログラミング教材は、学ぶ人の年齢や目的によって適したものが変わります。幼児や小学生には遊びの延長で扱える直感的な教材、中高生や大人には実際のコードを書く実践的な教材が向いています。

対象ごとの傾向を整理すると次のとおりです。まず入り口となる教材から始め、習熟に応じて段階的に移行する流れが一般的になっています。

対象向いている教材の傾向主な狙い
幼児から小学生ブロックを組むビジュアル型楽しみながら考える力を育てる
中学生から高校生実際にコードを書くテキスト型本格的な知識と技能を身につける
大人目的別のオンライン教材仕事や転職に役立つスキル習得

プログラミング教材の主な種類

プログラミング教材は1つの形に限らず、学び方の違いによっていくつかの種類に分かれます。比較検討を進めるなら、まず代表的な4タイプの特徴を押さえておくと選びやすくなります。

種類学び方向いている対象
アンプラグド型カードや遊びで考え方を学ぶ幼児から小学校低学年
ビジュアルプログラミング型ブロックを組んで動かす小学生から中学生
ロボット型実物を組み立てて動かす小学生から中学生
テキストコーディング型文字でコードを書く中学生から大人

パソコンを使わないアンプラグド型

アンプラグド型は、パソコンやタブレットを使わずにプログラミングの考え方を学ぶ教材です。カードやすごろく、身体を動かす活動を通じて、順序立てて指示を出す感覚を身につけます。

機器を用意しなくても始められる手軽さが利点になります。文字の読み書きが十分でない幼児や、機器の準備が難しい環境でも、遊び感覚でプログラミング的思考の土台をつくれます。

ブロックで組むビジュアルプログラミング型

ビジュアルプログラミング型は、命令が書かれたブロックをマウス操作で組み合わせて動かす教材です。代表例のScratchはマサチューセッツ工科大学が8歳から16歳向けに開発したもので、日本の小学校で最も広く使われています。

文字入力の負担が少なく、直感的に扱える点が特徴です。日本発のViscuitはメガネと呼ぶ仕組みで絵を動かせるため、より低い年齢からでも取り組めます。楽しみながら成功体験を積める入り口として適しています。

ものづくりを学ぶロボット型

ロボット型は、実物の教育ロボットやマイコンボードを組み立て、プログラムで動かす教材です。micro:bitはLEDやセンサーを備えた小型ボードで、世界中で学習用に使われています。

画面の中だけでなく、目の前で物が動く体験が得られる点が魅力になります。手を動かすものづくりと相性がよく、子どもの好奇心を引き出しやすい一方、機材の購入費が必要になります。

本格的に書くテキストコーディング型

テキストコーディング型は、実際の言語で文字のコードを書く教材です。PythonやJavaScriptなどが対象で、Web開発やアプリ制作といった実践的な内容につながります。

本物の開発に近い技能が身につく点が強みです。習得には一定の学習が必要なため、ビジュアル型で基礎を固めてから移行すると無理なく進められます。中高生の情報科目や大人の学び直しで中心となる教材です。

プログラミング教材を選ぶ比較ポイント

数多くのプログラミング教材から自分に合うものを選ぶには、比較の軸を決めることが近道です。対象年齢、目的、料金と形態、サポートの4点を順に確認すると、判断のぶれを防げます。

対象年齢とレベルで選ぶ

ar教育と同じように、まず確認したいのが、学ぶ人の年齢やレベルに合っているかどうかです。対象年齢が合わない教材は、難しすぎて理解できなかったり、簡単すぎて物足りなくなったりして、使わなくなる原因になります。

背伸びをして高度な教材から始めると、挫折につながりやすくなります。今の力に合った教材を選び、慣れてきたら段階的に上のレベルへ進める組み合わせが安心です。

学ぶ目的から選ぶ

lms比較を行うときと同様に、次に、何のために学ぶのかという目的を明確にします。楽しみながら考える力を育てたいのか、仕事や資格に役立つ技能を得たいのかで、選ぶべき教材は大きく変わります。

目的があいまいなまま教材を集めると、学習が散漫になり途中でやめやすくなります。画面上でキャラクターを動かす教材か、実物を組み立てる教材かなど、目的と興味に合う方向を先に定めておくことが大切です。

料金と提供形態で比べる

cbt試験の対策費用と同じく、料金は無料のものから数万円のものまで幅広く、価格が教材の質を決めるわけではありません。まず予算を決め、無理なく続けられる範囲で選ぶと失敗を避けられます。

提供形態も使い勝手を左右します。本やアプリ、オンライン教材、実物のキットなど形式ごとの特徴を比べ、自分の環境に合うものを選んでください。

提供形態特徴向いているケース
オンライン教材手軽に始められ更新も早いすぐに独学を始めたい人
書籍体系的に基礎を学べるじっくり理解したい人
ロボットキット手を動かして学べるものづくりに興味がある子ども

サポートと継続性を確認する

最後に、学習を続けられる仕組みがあるかを確認します。日本語のマニュアルや動画チュートリアル、質問できる窓口などのサポートが整っていると、つまずいても前に進めます。

作りながら学ぶハンズオン形式の教材は、完成品が手元に残り、達成感が継続の支えになります。ある程度の分量があり内容に一貫性のあるデジタル教材を選ぶと、断片的な知識で終わらず力を伸ばせます。

目的別に選ぶおすすめのプログラミング教材

同じプログラミング教材でも、学ぶ人の状況によって最適な選択は変わります。ここでは費用や対象年齢の観点から、代表的な4つの目的に分けて教材を紹介します。

目的主なプログラミング教材特徴
無料で始めるScratch、Progate、ドットインストール費用をかけず基礎を学べる
小学生が学ぶScratch、Viscuit、micro:bit遊び感覚で考える力を育てる
中高生が学ぶPython教材、Unity実践的な言語や制作に触れる
大人が学び直すProgate、ドットインストール仕事や転職に役立つ技能を得る

無料で始められる教材

費用をかけずに始めたいなら、無料の教材が入り口になります。Scratchはブラウザで無料で使え、子どもから大人まで基礎の考え方を学べます。

大人の独学ではProgateとドットインストールが定番です。Progateは環境構築なしでスライド形式から始められ、ドットインストールは3分程度の短い動画で幅広い言語を学べます。まず無料の範囲で試し、続けられそうか見極めると失敗が少なくなります。

小学生に向いた教材

小学生には、直感的に操作できるビジュアル型やロボット型が向いています。Scratchは日本の小学校で最も使われ、Viscuitはより低学年から楽しめる教材です。

実物を動かしたい子どもには、micro:bitのようなロボット型が好奇心を引き出します。子どもの興味に合わせて、画面上で動かす教材か手を動かす教材かを選ぶと、意欲を保ちやすくなります。

中学生や高校生に向いた教材

中学生や高校生には、実際のコードに触れる教材が適しています。ゲーム制作に人気のUnityは、基礎を身につけた後の実践的な学びにつながります。

高校の情報1ではPythonが多く扱われます。無償のプログル情報のように、Pythonでチャットボットを作れる教材もあり、授業や自習に活用できます。ビジュアル型とテキスト型をつなぐmBlockのような教材も、移行期の学びを支えます。

大人の学び直しに向いた教材

仕事や転職に向けた学び直しでは、実務に近い技能を学べる教材を選びます。Web制作やアプリ開発など、目指す方向に合った言語を扱う教材が中心になります。

初心者はProgateで基礎を固め、ドットインストールで応用へ進む流れが取り組みやすい方法です。メタバース教育や生成AIを活用したコースも増えており、目的に合わせて教材を組み合わせると効率よく学べます。

まとめ:プログラミング教材は目的に合わせた比較選定が重要

本記事では、プログラミング教材の意味や重視される背景、主な種類、比較の軸、目的別のおすすめ教材までを解説しました。

本記事のポイント

  • プログラミング教材は考え方やコードを学ぶ道具で対象により適した形が変わる
  • アンプラグド型やビジュアル型など種類ごとに学び方と対象が異なる
  • 対象年齢と目的、料金、サポートを比較して合う教材を選ぶことが重要

種類ごとの特性と比較の軸を押さえれば、自分や子どもにどのプログラミング教材が適するかを見極められます。

料金や続けやすさも踏まえ、目的に合ったプログラミング教材の導入を検討してみてください。教材選びや教育への活用に迷ったら、お気軽にお問い合わせや資料請求をご利用ください。

プログラミング教材に関するよくある質問

参考文献

  1. 小学校プログラミング教育の手引(第三版)(文部科学省)
  2. 教材情報一覧(未来の学びコンソーシアム)
  3. 小学校プログラミング教育の手引(文部科学省)

執筆者

Tech With 編集部
Tech With 編集部

編集部

クロステック(産業×テクノロジー)の専門メディア「Tech With」の公式編集部です。多角的なリサーチと、各バーティカル(建設・農業・金融等)の現場キーマンへの丁寧な取材を通じ、DX推進や先端技術導入の全体像を分かりやすく体系化して皆さまにお届けします。

監修者

Tech With リサーチチーム
Tech With リサーチチーム

リサーチチーム

クロステック(産業×テクノロジー)の市場動向や先端事例、補助金情報などを多角的に調査・分析する専門チーム。AIを活用した網羅的リサーチと、現場取材に基づく一次データを組み合わせ、ビジネスの意思決定を支援する独自レポートや体系的なガイドラインの作成・監修を行っています。

関連記事

エドテック

教育RPAとは?学校・教育委員会の導入事例とメリットを解説

教育RPAとは、学校や教育委員会、大学の定型業務を自動化する仕組みです。導入メリットや活用事例、費用相場、セキュリティ、選び方を解説します。

Tech With 編集部
エドテック

リスキリングのeラーニング活用法とは?進め方や助成金を解説

リスキリングでeラーニングを活用する企業が増えています。導入のメリットや課題、進め方の5ステップ、活用できる助成金までわかりやすく解説します。

Tech With 編集部
エドテック

学校キャッシュレス化とは?給食費・学費の導入メリットと方法

学校キャッシュレス化とは、給食費や学費の集金を電子決済に切り替える取り組みです。導入メリットや決済手段の種類、導入の手順を詳しく解説します。

Tech With 編集部
エドテック

eラーニングシステムとは?種類・費用相場・選び方を徹底解説

eラーニングシステムとは、学習環境をオンラインで整える仕組みです。LMSとの違いや機能、種類、選び方、費用相場まで詳しくわかりやすく解説します。

Tech With 編集部
エドテック

校務DXとは?進め方やメリット・課題、教育DXとの違いを解説

校務dxとは、デジタル技術で校務を効率化し教職員の負担を軽くする取り組みです。教育dxとの違いやメリットと課題、進め方をわかりやすく解説します。

Tech With 編集部
エドテック

生成AI学校活用とは?メリット・デメリットと導入事例を解説

生成AI学校活用とは、授業や校務に生成AIを取り入れる教育現場の動きです。文科省ガイドラインや導入のメリット・デメリット、活用事例を解説します。

Tech With 編集部

業界の最新情報をメールで受け取る

週1回、注目の調査記事・ウェビナー・ホワイトペーパー情報を編集部がお届けします。

メルマガ登録

広告掲載・タイアップのご相談

記事広告・ホワイトペーパー配布・共催ウェビナーなど、リード獲得につながる多様な広告メニューをご用意しています。

広告掲載のご相談